ブランディングサイトの役割とデザイン~デザインの参考例とサイトの作り方

制作物・クリエイティブ

自社の商品・サービスを他社と差別化してブランディングを行うには、従来はテレビCMなどの広告やキャンペーンといった方法をとるのが中心でした。インターネットが普及した昨今では、ブランディングサイトを作って情報発信を行う企業が増加傾向にあります。

本記事では、そのようなブランディングサイトの役割や事例などについて紹介していきます。

ブランディングサイトとは

ブランディングサイトとは、消費者に対して商品やサービスの認知やブランドイメージの浸透を図るためのサイトです。

コーポレートサイトは企業の理念や事業内容、取り扱っている商品やサービス、会社概要、IR情報などが掲載され、企業自体の認知を行うのが目的であり、ブランディングサイトとは異なります。

ただし、コーポレートサイトにブランディングページを設けていたり、反対にブランディングサイトに企業の情報を掲載しているケースもあります。

ブランディングサイトの役割

ブランディングサイトに期待される役割として、主に次が挙げられます。

  • ブランドの認知
  • ロイヤリティの獲得
  • 購入の促進

ブランディングサイトは、検索サイトからの流入によってブランドの認知を拡大することが役割の一つです。また、自社の商品やサービスのファンになってもらい、ロイヤリティを獲得する役割も担っています。

さらに、ECサイトでの販売を展開している場合は、ブランディングサイトから流入したユーザーを商品購入ページに誘導して、購入につなげるという狙いもあります。

ブランディングサイトの重要性

ブランディングサイトを作ることで、ブランドの信頼感が高まるというメリットがあります。また、コーポレートサイトとは別にブランドサイトを設けることで、ユーザビリティを確保しやすく、ユーザーがサイト内を回遊しやすいことから、届けたい情報を届けやすくなります。

ブランディングサイトを通じてブランディングを図っていくことで、売上の向上が期待できるだけでなく、広告宣伝費を抑える効果も期待できるのです。

ブランディングサイトの参考例

ブランディングサイトの例として、以下の5つの企業のケースについて紹介します。

  • SONY
  • ソフトバンク
  • キリン
  • 久光製薬
  • りそな銀行

SONY

SONY

引用元:α CLOCK

SONYは1964年に創業し、テレビやオーディオ、デジタルカメラ、スマートフォン、ゲーム機器などを手掛ける電気機器メーカーであるとともに、エンターテインメント産業にも進出しています。

SONYの「α CLOCK」は、デジタル一眼レフカメラ「α」シリーズのブランディングサイトです。2008年にカメラメーカーとしてのSONYが、映像作家の貫井勇志氏の定点撮影によって、デジタル一眼カメラαで世界遺産を記録していくプロジェクトとしてスタートしました。サイトでは各地の世界遺産ごとに撮影に使用したカメラが表示され、浜渦正志氏の作曲による音楽とともに時系列に沿って画像を楽しむことができます。画像は壁紙としてダウンロードすることが可能で、スマートフォン向けのアプリも作られています。

壮大な映像と音楽の美しさがあふれる芸術性の高いサイトで、デジタル一眼レフカメラ「α」シリーズの性能を体感できることはもとより、SONYの世界感に魅了されます。

ソフトバンク

ソフトバンク

引用元:SoftBank SELECTION

ソフトバンクは1981年に創業し、移動通信サービスや携帯電話の端末、固定通信サービスなどを提供する企業です。

ソフトバンクでは、子会社のSB C&Sがブランディングサイトの「SoftBank SELECTION」を運営しています。SoftBank製品のアクセサリーブランドのブランディングサイトであるとともに、オンラインショップを兼ねているため、購入へ誘導しやすい設計となっています。

また、テレビCMのコミカルなイメージとは一線を画す、おしゃれなイメージを与えるサイトです。

キリン

キリン

引用元:キリン

キリンは麒麟麦酒株式会社として明治時代の1907年に創業し、現在はキリンビールホールディングスとして持ち株会社化しています。ビール類やチューハイ、ワイン、ウィスキー、ソフトドリンクといった飲料の製造販売を手掛ける企業です。

キリンはコーポレートサイトから「ビール・発泡酒・新ジャンル」、「ワイン」「チューハイ・カクテル」といった商品ジャンルを選ぶと、下層ページに「一番搾り」や「キリンラガービール」とったブランドごとのページが設けられています。

また、各ブランドのキャンペーン情報をまとめたページがあり、商品を購入しなくても気軽に応募できるものもあるため、自社のファンの育成にも役立つと考えられます。

久光製薬

久光製薬

引用元:Hisamitsu.info

久光製薬は江戸時代の1847年に創業した老舗企業で、医薬品や医薬部外品、医療機器などの製造販売や輸出入を手掛けています。

久光製薬のブランディングサイトの「Hisamitsu.info(ヒサミツインフォ)」は、コーポレートサイトからもアクセスできます。商品ポータルサイトという位置付けで、各商品のブランドページを集めた構成となっています。各ブランドページでの商品紹介に主眼が置かれ、商品のラインナップや使い方などについて詳しく知ることができるのが特徴です。また、通販サイトの「いきいきOnline」へ、TOPページから誘導する設計となっています。

りそな銀行

りそな銀行

引用元:りそな銀行

りそな銀行は持ち株会社のりそなホールディングスの100%子会社で、本店所在地を大阪とする都市銀行です。

りそな銀行のブランディングサイトはコーポレートサイトを兼ねていますが、「個人のお客さま」「法人のお客さま」「企業年金・iDeCoのお客さま」でタブを分け、顧客目線のわかりやすい設計となっています。りそな銀行に関する会社情報のページもありますが、一つのタブにまとめられていて、コーポレートサイトとしてはりそなホールディングスのサイトがメインだと考えられます。

「個人のお客さま」のページを見てみると、商品カテゴリのほかに、目的別にも商品を探せる構成で、視覚的に欲しい情報にたどり着きやすい設計となっているのが特徴です。

ブランディングサイトのポイント

ブランディングサイトを設ける際のポイントは、以下になります。

  • 集客力
  • 購買意欲の促進
  • 企業イメージが伝わりやすい

ブランディングサイトがユーザーに発見されなければ、ブランド認知の向上には結びつきません。そのため、SEO対策などの施策を行い、集客力を高めることが大切です。

ユーザーが認知した後は、ユーザーに自社の商品やサービスのベネフィットを理解してもらうなど、購買意欲を促進する内容とすることも必要です。

また、いくらデザイン性が高くても、ブランディングサイトと企業イメージとのギャップがあると訴求力が低下してしまいます。企業イメージから大きく逸脱せずに、好印象を与えるようなデザインとすることもポイントです。

ブランディングサイトの作り方

ブランディングサイトを作るときには、ブランドイメージを固めることが必要です。ブランディングサイトの作り方は以下の手順になります。

  1. ペルソナ・ターゲットを決める
  2. ブランドイメージを決める
  3. ブランドビジュアル
  4. ブランディングサイトの運営

ブランディングサイトを作る前にまずは、ターゲットやターゲットを代表する架空の人物像であるペルソナを決めます。次にユーザーに伝えたいブランドイメージを決めますが、自社の商品やサービスにあったものとするのがポイントです。

そして、ブランドのロゴやブランドカラー、キャッチコピー、使用する画像といったブランドビジュアルの設計をブランドイメージに沿って行います。ブランディングサイトが完成した後は運営を行いますが、定期的に効果測定を行って改善につなげるとともに、適宜更新を行うなどユーザーに飽きられない工夫をすることも大切です。

ブランディングサイトづくりのポイント

ブランディングサイトを作るにあたっては、以下のポイントを守ると効果が期待できます。

  • ロゴが表示されている
  • 思いが伝わるメッセージがある
  • ユーザビリティに配慮した設計にする

ブランディングサイトにロゴを入れることで、ユーザーが自社の商品やサービスに触れたときに認識しやすくなります。また、思いが伝わるメッセージが掲載されていると、ユーザーの愛着へとつながっていきます。

さらに、ユーザーが知りたい情報にアクセスしやすいように、ユーザビリティに配慮した設計にすることで、サイト内を回遊して多くの情報に触れやすくなり、自社のファンになってもらえることも期待できます。

まとめ

ブランディングサイトを作ることで、ブランドの認知の拡大やロイヤリティの獲得、あるいは購入の促進を図れることが期待できます。ただし、効果的なブランディングサイトを作るには、自社の商品やサービスに合ったブランドイメージを固めて、統一したイメージのサイトとするといったポイントがあります。